（前回）30代、４０代、５０代女性の為の似合わせカットやヘアスタイル作りとは？

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の続きです。

前回は２０代の若いころみたいに、インフルエンサーや雑誌のスタイル見て

「これがいい！」

「わかりました～じゃあそれにしましょう」

みたいな中身のない３分で終わるカウンセリングじゃなくて、

その人のライフスタイルや性格、価値観から逆算した提案をする姿勢が

美容師には大切だという話をしました。

ではそのうえで３０代～５０代の大人女性の似合わせヘアスタイルを考えてみます。

まずそもそも似合わせとは何か？

意外と多くの人が「似合うとは何か？」を考えることなく

「似合うようにしてください」とおっしゃいます。

美容師さんもお客さんもあまり考えたことがないと思います。

〇ットペッパーやクーポンサイトを見ると必ずと言っていいほど

「似合わせます」

と書いてありますが、ほとんどの場合

「なんとなく書いてるだけ」

で、美容師さんも「似合わせって何？」という明確な回答を持ってる人は少ないように感じます。

「流行ってるトレンド」　と　「似合う」

は違いますし

「好き」　と　「似合う」　も違います。

そもそも美容師側も、この言葉の定義を使い分けてないから

カウンセリングを行う側も全然お客さんから本当の希望や言葉の裏にある意図が汲み取れない。

コミュニケーションがチグハグ、お客さんと嚙み合わない、意思疎通ができない。

意思疎通ができないからゴールのヘアスタイルもなんかモヤっとして終わる事が多い。

美容師側が自分よがりの作りたい髪型を作って終わりか、

あるいはお客さんの細かい要望を聞きすぎて（ここは〇センチ、ここは〇センチなど）

設計図がお客さんに全託の美容師さんも結構います。

家を建てる時、お客さんの要望はあくまでイメージのはず。

希望を取り入れながらもプロとして、土地との相性や強度など、

もろもろ考慮した上で柱の位置や屋根の高さ、窓の位置など決めていき、

物理的にできることや出来ないことが出てくるはずなのに、

お客さんに言われるがまま、前髪は〇センチ、トップは〇センチ、のようなカットをすると、

なんともアンバランスなヘンテコヘアーが出来上がります。

美容師側は丁寧に言われた通りの作業をやってるので、仕上がりの責任はないかもしれませんが、これが家だったら台風が来たらすぐ吹き飛んでしまうような設計図の髪型を提供している人もけっこういます。

スタート時点で見据えてるゴールが美容師さんとお客さんでかなり違う方向を見てるんですよね、多くの場合。

この相手の求めてるもの、問題の根本的な原因を引き出すのはほとんど美容師側のカウンセリングの問題です。

技術はそのあと。

スタートが間違っていたら、どんなに高い技術力も意味ないですからね。

さて、なかなか本題の似合わせにすすみません。

「流行り」と「似合わせ」は違う

「好き」と「似合わせ」も違う

それを踏まえた上で似合わせとは何か？

僕の答えは

バランスがとれている事。

え？意外と普通の答えでしたか？

このままでは抽象的なのでもう少し具体的に説明します。

バランスとは何か？

バランスとは調和がとれていることであり

調和とは数学的に比率がよいこと

つまり、これがよく言われる

黄金バランス（比率）というものです。

この黄金バランス、黄金比率という言葉は知っていても

ヘアスタイルのどこに黄金バランスがあるのか、何をもって黄金バランスなのかということを

理解しながら、それを意識しながらカットしている美容師さんはとても少ないです。

ということでまた長くなるのでこのへんにして

次回は黄金バランスについて書いていきます。

ようやく似合わせのテーマに入って行けそうです。

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